セレニータ　ニット

標高500ｍにある山間の傾斜畑で、月光を浴びながら育った古木で育った葡萄を使用。北スペイン、カタルーニャの地に魅せられた醸造家が「自分だけのワイン造り」をするため、こだわりを持って造る少量限定ワインです。力強く凝縮感がありながら、どこか繊細で女性的…口に含んだ瞬間から飲み終わるまで、一曲の音楽を奏でているような抑揚のある味わいが魅力です。

ワイン名「セレニータ」は、月に住み光を操る妖精の名前。月光で葡萄を照らしてくれる妖精に敬意を表してつけられたそうです。

オレンジ色がかった凝縮感のある濃い色調のガーネット。グラスに注ぐとブルーベリージャムやドライいちじく、熟したプラムのアロマに、ナツメグやアジアのスパイス、たばこ、紅茶、樽熟成からくるチョコやココアの香りが折り重なるようにグラスから広がり、深みと複雑さを感じさせます。

口に含むと滑らかでしなやか。果物のコンポートを想わせる濃厚な果実味に、丸みのある酸、良く溶け込んだ緻密なタンニンが全体に厚みを与え、キレの良い余韻に続きます。最初はふくらみのある印象から、中盤にかけてドライ感が増していき、綺麗なフィニッシュへと続きます。

飲みごたえのある濃く深い果実味は、牛肉の赤ワイン煮、ラム肉の香草焼き、スペアリヴ、デミグラスソースを使ったお料理によく合います。飲み口が広めのグラスに注ぎ、じっくり時間をかけて味わいたい1本です。

【ディット・セリェール について】
スペイン北東部、カタルーニャ州モンサンの地に魅せられたダニ・サンチェス氏が、2007年に設立したワイナリー。ダニ氏は北スペイン・ナバーラで、砂漠気候の元自然派ワインを造ることで知られる「ボデガス・アスル・イ・ガランサ」のオーナー醸造家でもあります。

ダニ氏が10代の頃、初めてワイン造りに携わった地がモンサンでした。この地のワイン文化に魅せられた彼は、アスル・イ・ガランサの勤務経験を元に、標高500ｍにある特殊な地形と気候条件を持つモンサンで、独自のワイン造りはできないかと模索。自分のワイナリーを念願のモンサンで立ち上げました。

葡萄は有機栽培を実践し、モンサン特有の力強い土壌からナバーラとはまた異なるスタイルのワインを生み出しています。その味わいは、濃厚さをいかしつつもピュアで女性的なニュアンスがあると評判が高く、北欧を始め世界各地で高い注目を集めています。

ブドウ品種：ガルナッチャ・サムソ

生産地：スペイン